か行

買掛金

取引先に対する債務の一種で、商品・原材料の仕入れや役務提供の支払いなど営業上の未払い金。

買い手市場

市場の需給関係において、供給側が需要側よりも多いため、買い手(需要側)に有利な市場のこと。買い手市場では、売り手間での競争が生じるため、結果として価格は下落する。

買い回り品

購入頻度が比較的低く、消費者がいくつかの商店を回り、品質やデザイン・ブランド・価格などを比較・検討したうえで購入される商品。婦人服や紳士服・家具・装身具などがこれに該当する。

回遊率

1ユーザーがサイト内のページを何回閲覧したかを示す度合い。回遊率=サイトへ流出入しているユーザー数/月間ユーザー総数で算出される。回遊率を高めるためにはページ数を増やし、サイト構成やアクセシビリティ・ユーザビリティを工夫する必要がある。

価格弾力性

価格弾力性とは、価格が上昇(下落)した場合の需要量の下落(増大)の大きさを示したもの。価格弾力性=需要の変化率(%)/価格の変化率(%)で表され、価格弾力性>1のとき価格弾力性があるという。数値が高いほどその商品は価格競争になりやすい。

拡散構成

フレームからはみ出たようなつながりを持たせた構成パターン。スケールや広がりを感じさせ、スポーツアイテムやブランドの世界観を訴求するのに適している。

カゴ落ち

ECショップやインターネットモールなどのオンラインショップで、ユーザーが商品をショッピングカートの中に入れたにも関わらず、決済にまで至らず途中で放棄してしまう事である。不明確な送料や記入項目の多過ぎる入力フォームなどがその原因としてあげられる。

カジュアルフライデー

週末の休みに入る前の金曜日。 普段はスーツ着用の会社でも、私服で出社してよいというルール。

 

カスタマーサティスファクション

顧客満足または顧客満足度のことで、提供するサービスや商品、また接客などを含めて人が物品を購入する際に感じる満足感や不満足感の指標のことである。この満足感はリピートや口コミにも大きく影響し、企業の新商品の開発やサービス改善などにも結び付けられる。

カスタマーサポート

カスタマーサポートとは、お客様窓口や略称でCSとも呼ばれる仕事であり、商品やサービスに関する問い合わせに対応する職種。具体的には、取扱説明書や商品ホームページに記載された電話番号から不具合等を顧客から受付け、対応の仕方を示す。

カスタマーバリュー

製品やサービスに対して顧客が適正と認める価値あるいは、製品やサービスを利用することで顧客が実際に得られる価値のこと。コストが価格の最低限度になるのに対し、カスタマー・バリューは価格設定においての上限値とされる。

カスタマイゼーション

個々の顧客の好みや要望に合わせて、商品やサービスなどをオーダーメードし提供する事。また、インターネットのオンラインショップやイージーオーダースーツなど、ある程度限定された選択肢の中で顧客が自分の要望に合わせて自由に選んで組合すことが出来る商品やサービスなどのことである。

カスタムメード

オーダーメイドの・特注の・あつらえのなどの意味がある。特定の個人の仕様のために作られたもの。ユニークとされる。サイズや色柄、ほとんど全てにおいて個人の好みを生かすことが出来る。洋服を全てオーダーメイドとする人はすくないかもしれないが、カバンの持ち手を選べるや、ベースは決まっているがそれにつける部品は自分の好みで選べるなどが主流。

カテゴリーキラー

「スポーツ用品」や「オケージョンワンピース・ドレス」など特定のカテゴリー(商品分野)に的を絞り、圧倒的に豊富な品揃えと徹底した低価格で大量に販売する小売業形態のことである。リーズナブルな価格で奥行きのある商品展開を徹底しており、低価格紳士服専門店などもこれに分類される。

カニバリ

カニバリゼーション(cannibalization)のことで、一つの企業のなかで類似した商品やサービス、2つ以上の自社ブランドが競合し合いシェアや売り上げの奪い合いなど「共食い現象」が発生してしまう事。

カラリスト

色彩のスペシャリスト。色彩情報の収集・分析を行ない,必要情報を各部門に流し,カラーポリシーの統一と確立を目指す。

カルソン

足をぴったりと覆うパンツまたはタイツ。日本では一時スパッツと呼ばれていた。

川上

アパレル産業において、生地や糸などの生産から染色、プリントなど素材が作られる段階までの製造担う業者の分野である。素材業界の解釈はこれと異なり、紡績原糸メーカーのことを指し生地の製造を担うのは川中となる。

川中

川上で出来上がった生地を縫製メーカーなどが実際に裁断し縫製、またニットウエアメーカーが糸を製品へと加工しアパレル小売業に卸すまでの工程を担う分野のことである。素材業界では、川上で作られた糸を生地に加工したり染色する分野のことを指す。

川下

川中で製造された商品を実際に流通・販売し消費者の手元に渡るまでを担うアパレル・小売業分野のことである。これに反して、素材業界では川中で出来上がった生地やニットを実際に加工して製造する分野のことを川下と呼ぶ。

関心度分類

顧客の商品に対する購買意欲の中で、興味・関心を持つ部分に基づいた分類。例えば、洋服の購入に関しては色・柄やデザイン、価格、ブランドといった異なる関心がある。

完全買取仕入れ

メーカー・卸から商品を店舗が買い切り、自己のものとして所有する方式。粗利率は消化仕入れ方式に比べ高くなるが、販売に失敗し商品を廃棄するとなれば、この売れ残り損失はその商品の所有者、店舗により負担される。

完全消化仕入れ

メーカー・卸が商品を店頭に預け、商品が売れたとき初めて原価相当額を請求する方式。百貨店やスーパー、アパレルでこの完全消化仕入れ方式が多く用いられている。

旗艦店

大都市の中心部などに設置され、いくつか展開されているその企業やブランドのグループ店舗の中でも代表となる大型店舗のこと。 中心的な店舗として情報発信やブランドの浸透、新たな顧客層の開拓などを担う。 フラグショップともいう。

既製服

顧客の体系や好みに合わせて一点一点仕立てられるオーダーメードに対し、不特定多数の消費者をターゲットとして見込み生産される出来合い服のことである。体型の特徴によってサイズ分けされ、各サイズの寸法を規定して工場で大量に生産される。

季節変動指数

時系列の経済統計にみられるもので、季節的原因によって起こる変動。一般に天候などの自然現象や社会の制度、慣習などに起因する。季節変動指数 = 月間売上額 ÷ 年間売上額 × 100 で表される。

キッズ

広義としては子ども。マーケティングの区分では、6~8歳の子供を指す。

キッチュ

ドイツ語で、「まがいもの」「下品な」「俗悪」「低俗」といった意味。アバンギャルドで悪趣味なまがい物なものに対して使用する言葉。

キャズム理論

イノベータ理論を前提に、ジェフリー・A・ムーアが唱えた。新商品・サービスに積極的な層のアーリーアダプターとそれに準じるアーリーマジョリティの間には深い溝(キャズム)があり、そこを越えることの出来ない商品はその段階で消滅するという理論。

キャラクターブランド

ロゴやマークなどをワンポイントに用いているブランド。デザイナーズブランドのセカンダリーブランドとして展開されることが多い。代表的なものにはプレイ・コムデ・ギャルソンや、ポロ・バイ・ラルフ・ローレンが挙げられる。デザイナーズブランドとは名前は似ているが意味は異なる。

キャリア

一般的には個人の長期にわたる職業的経歴を意味する。また、職業上の地位移動の特定の型を指すこともある。

競合分析

戦略策定の際に競争相手を分析すること。具体的な分析項目としては、競合のバリューチェーンや技術・ノウハウ、財務状況、シェア、商品ラインナップなどがある。また、4P分析や4C分析といったフレームワークも存在する。

業態開発

企業や店舗の営業形態を新たに開発すること。商品の取扱い、店舗展開、販売手法、売場でのディスプレイなど、多くの要素を見直し、知恵と工夫により、新たな売れる業態の開発が求められている。

クーリングオフ

電話勧誘販売や訪問販売など特定の方法で契約した場合、一定の期間内であれば消費者が無条件で申し込みの撤回や契約解消をできるという制度のことである。強引な勧誘などにより、自らの意思がはっきりしないまま契約をしてしまった消費者に再考する機会を与えるために導入された。

クラウド

写真や書類など様々なデータを自分のパソコンやスマートフォンなどの端末ではなく、インターネット上に保存する方法、またそのサービスのことである。普段使用している端末とは異なる機器からもアクセスすることが出来、外出先からでもデータの閲覧、編集、アップロード、また複数人でデータを共有することなどが可能となる。クラウドコンピューティングの略。

クラシフィケーション

端的に述べると分類のこと。様々な事物の本質を正しく見極める上で、最も重要でありマネジメントの基本となる。

クラスター

集団、群れ、塊など、同種類のものがたくさん集まっている様子を示す。マーケティングにおいては、異なる価値観や様々な嗜好、スタイルを持った消費者を共通するポイントで整理していくつかのグループに分類することをいう。

クラスター分析

異なる性質のものが混在する集団の中から互いに似たものを集めてクラスター(集団)を作り、対象を分類しようという方法。このクラスター分析を用いると客観的な基準に従い科学的に分類ができるため、マーケティングリサーチにおいては、ポジショニング確認を目的としたブランド分類や、イメージワード分類などに用いられる。

グリッディング

什器や商品陳列のグリッドライン(罫線)を合わせること。

クリティカルマス

クリティカルマスとは、マーケティング用語で、ある商品やサービスの普及率が一気に跳ね上がるための分岐点となっている普及率のこと。イノベータ理論における各層の分岐点もクリティカルマスである。

グルーピング

ビジュアルマーチャンダイジング用語で、商品の見分けがつきやすいように同系統の商品をまとめて展示することを意味する。

グレーダ―

アパレル業界の職種の一つで、マスターパターンをもとに、アパレルCADなどを用い、服の原型となる型紙を制作する。アパレルに関する知識が必要とされるだけでなく、アパレルCADなどのソフトウェアを使いこなせるノウハウも必要となる。

グレーディング

立体裁断や平面裁断でつくられた標準寸法の型紙を、必要なサイズに応じて拡大したり、縮小したりすること。

グロースハック

製品やサービスを利用するユーザーの動向データから得た数値やフィードバックを解析し、製品・サービス自体の改善を迅速に繰り返し、マーケティングの課題を解決する手法。

グローバルスタンダード

世界標準や国際基準ともいい、特定の国や企業などに限られた基準ではなく、世界的規模で通用する基準や規格のこと。

クロスセル

セール手法の一つで、ある商品の購入を考えている顧客に対し、それに関連する商品等を組み合わせることによってさらなる購入を勧める販売方法。

クロス分析

アンケート結果の集計等でよく使われるもので、調査資料やアンケートデータを2、3個の項目にしぼり、それらの属性がどのような関連を持っているかを分析する手法。

計画購買

消費者が購入前にブランドや価格等について充分な検討を重ね、来店前に購入を決意している購買活動。商品の販売促進戦略を立てる際、計画購買される商品については消費者の購買プロセスを検討し、各段階に合致した戦略をとることが重要となる。

計数管理

計数(計算・分析して求めた定量的データ)による経営活動の管理のこと。現代企業における計数管理の導入には、内部統制組織の確立が効果的であると考えられている。

顕在客

マーケティングにおいて、すでに顧客となっている者。また、今まさに商品やサービスを探しており、ネット検索などを通じ積極的に購入する商品・サービスを検討している顧客。

検収

納入品が要求した仕様を満たしているかを検査すること。検収が済んだ時点で、代金支払い義務が発生する。

検品

製品の質や個数を検査すること。アパレル製品では主に、ほつれや摩擦による傷み、汚れ、毛羽立ち、穴、ボタン等の破損など、不良商品を検出する作業がこれにあたる。

コア・コンピタンス

企業が競合他社に対して圧倒的優位にある事業分野や、他社にはない独自の技術やノウハウを集積している中核の部門。アメリカのゲイリー・ハメル氏とプラハラード氏が定義した。

コーディネートラック

店舗ディスプレイで用いられる、棚やパイプを自由に付け替えることのできる什器。

コーポレート・アイデンティティ

一つの企業が築いてきた理念や独自性を整理し、改めて企業内外に共有、発信することで企業価値や存在価値を高めていく為の企業戦略の一つである。シンボルマークやロゴの作成、スローガンの設定、マスコットキャラクターの製作などの活動が当てはまる。

ゴールド

年齢区分での、50歳以上の男性の層。

顧客獲得単価

顧客一人を獲得するために必要とするコスト。顧客獲得単価 = プロモーションコスト/新規獲得顧客数で表される。ターゲットを絞った効果的マーケティングを行うことで少ない顧客獲得単価を実現することが重要となる。

コストミニマム

最小原価のこと。また、生産原価を最小限にとどめる場合にも用いられる言葉。

5W3H

ビジネスで用いられるフレームワークの一つ。What 何を(課題)、Why なぜ(動機)、Who 誰が(対象)、When いつ(時期)、Where どこで(場所)、How どのように(手段)、How many どのくらい(規模)、How much いくら(費用)を表す。

コトラーの競争地位戦略

1980年にフィリップ・コトラーが提唱した競争戦略理論で、量的経営資源と質的経営資源から企業を4つ類型化し、業界内でのポジションに応じて企業が取るべき戦略目標を提示したもの。それぞれの分類名はリーダー、チャレンジャー、ニッチャー、フォロワー。

コンサバティブ

流行やトレンドに左右されないベーシックなスタイルの総称。エレガントかつ清潔感や上品さを感じさせる控えめな装いで、年齢層も幅広い。略してコンサバとも。ファッショナブル、ドレンディとは対義語として使用される。

コンシューマー

製品あるいはサービスの最終使用者。いわゆる消費者。ただし、コンシューマーは必ずしも製品の購入者とは限らず、完成品の使用者と考えられる。

コンシューマリズム

消費者主義。欠陥商品・不当表示・不当値上げなどに対抗して、消費者が自らの利益擁護のために行う運動。1960年代以降、米国で発展し、日本にも波及した。

コンセッション

高速道路、空港、上下水道などの料金徴収を伴う公共施設などについて、施設の所有権を発注者である公的機関に残したまま、運営権を民間事業者に売却すること。

コンタクトポイント

企業やブランドと顧客の接点を意味し、それらについて顧客に何らかの印象を残すあらゆる接点が当てはまる。広告のように企業側から意図して発信される接点もあれば、口コミのように顧客から発信される接点もコンタクトポイントである。

コンテンポラリー

ラテン語の「con-+tempus (時代・時間と共に)」という意味からくる言葉で、現代的な様子や当世風な様子のことである。 コンテンポラリーダンスやアートなどがあり、ファッションにおいては流行なども取り入れて現代的な雰囲気を纏った感覚のことを指す。

コンバージョン

Webマーケティングの分野において、見込み顧客から顕在顧客への変換を意味し、成約を意味する言葉で最終的な成果として使われる。主に購入・資料請求・お問い合わせ・会員登録などをコンバージョンにする場合が多い。

コンバーター

アメリカでは生機を仕入れて自社で企画したプリントや染色などの加工をして販売する業者のこと。日本では、服地製造業において自社で企画した商品を原材料の手配から生地製造・加工においてまで全て自社でリスクを負って生地製造を行う問屋のこと。

コンペティション

大会、競技会のこと。また、コンペと略称で呼ばれることもある。

コンペティター

同じ市場で同じターゲットに向けて、類似した商品やサービス、同種類のアイテムを提供しライバル関係となる競合他社または競合サービスのことである。 例えば、H&Mであれば同じファストファッションを提供するユニクロやForever21などがコンペティターとなる。