調査/インタビュー

アパレル特化型販売管理システム「アパレル管理自動くん」開発担当者が語るこだわりとは

2019/12/18

アパレル管理自動くんについて説明する響谷

アパレル業界のEC化が急速に進む今日。
アパレル事業を手掛けていたdual&Co.は2015年9月、アパレル特化型販売管理システムアパレル管理自動くん」を開発しました。

アパラボ編集部はこのたび、開発担当ディレクターの響谷にインタビューを実施。
開発のきっかけや、商品の強み、EC化を見すえた販売管理の重要性について話を聞きました。

「アパレル管理自動くん」はECに特化した販売管理システム

― 「アパレル管理自動くん」とはどんな製品でしょうか

響谷:「アパレル管理自動くん」はアパレルに特化した、アパレルのための販売管理・基幹システムです。特長は以下の6つです。

  1. アパレル独特のSKUにも完全対応した正確・わかりやすいデータ管理
  2. 蓄積したデータをカスタマイズして書き出せる柔軟な「集計・分析機能」
  3. 業界では珍しい卸売業務~小売業務をカバーしたシステム設計
  4. EC-CUBEに連携可能。自社ECサイトと実店舗の在庫を一元管理し、効率的な販売管理を実現
  5. サービス開始当初の2015年より契約継続率100%
  6. クラウド型サービスで、常に最新版をご提供

店舗・EC在庫の一元管理はもちろん、伝票の発行・請求処理・移動商品のステータス管理など、在庫管理から売れ筋分析までアパレル管理自動くんが全てを担います。

また、「アパレル管理自動くん」と連携可能なPOSレジシステム「アパレル管理自動くんPOSレジ」も同時にリリースしました。
お客さまからは、「操作性がシンプルでわかりやすい」という高い評価をいただいております。

従来の在庫管理システムでは操作が複雑な製品が多い中、「アパレル管理自動くん」は機能を厳選し、直感的に使うことが可能です。

アパレル管理自動くんの機能『アパレル管理自動くんホームページhttps://apakankun.com/から』

自ら運営していたアパレル事業の経験が製品開発のきっかけに

アパレル管理自動くんについて説明する響谷(左)と、アパラボ編集部の下田

― 開発の経緯を教えて下さい

響谷:弊社はソフトウェア開発などを主力にしつつ、アパレル事業にも進出していました。

当時は、他社のアパレル販売管理・基幹システムを利用していたのですが、満足のいく管理を実現できずにいました。
アパレルの卸売・小売業務は展示会販売、商品の移動・委託・棚卸など業界特有の業務が複雑に絡み合っていたためです。

― 具体的にはどのような状況ですか

響谷:たとえば、ある商品を店舗Aから店舗Bに移動させるとします。
移動中、商品がどこにあるかステータス管理が必要でしたが、当時我々が使用していたシステムにそうした機能が充実しておらず、実際は管理がずさんになっていました。

当時も管理機能はありましたが、私たちがほしいデータを算出するためには、システムに蓄積された数値を一度出力し、Excelで再計算を行うという手間がかかっていました。
アパレル業務の「かゆいところに手が届く」システムにはなかなか出会えなかったのです。

ここは技術力のある当社の力の見せ所と考え、自分たちでシステム開発することを決意しました

アパレル企業が最も求める機能を中心に開発

― 小売業界ではEC化が急速に進んでいます

響谷:スマホで買い物をする人が急増し、アパレル業界にとってEC事業化は避けて通れないなか、こうした在庫連携管理は大きな課題です。
実店舗とEC店舗が両立するようになり、適切な在庫管理がさらに求められるようになったためです。
そのなかで、特に課題だと感じたのは以下の3点です。

  1. 実店舗とEC店舗の在庫連携(一元管理)
  2. 仕入れデータなどの手動入力による人的ミス(Excelからの脱却)
  3. 他サービスとの連携(柔軟な事業展開)

売り逃しを極力減らすためには、実店舗とEC店舗をあわせた在庫数を常に把握しておく必要があります。
しかし、いまだに仕入データなどを手入力している企業も多く、管理担当者に負担が重くのしかかっています。

またEC化に伴って、基幹システムのみならずECモールなど、他システムを同時に使っている企業も多くあることも分かりました。
担当者による管理は煩雑になり、本来注力するべきクリエイティブな仕事に時間をさけないという実態があります。

さらにアパレル業界では、一つのアイテムで素材/ カラー/ サイズ/ シーズン/ ブランドなど、複雑な項目を正確に分類しておくことが求められます。
アパレル管理自動くんをご利用いただけば、これらの悩みは全て解決できます。

birdiecloudについて説明する響谷

アパレル管理自動くんについて説明する響谷

― 自分たちで悩んだからこそ、自信があるということですね

響谷:前段で製品の強みについて述べましたが、改めて強調したいのは、過去、実際に私たちが経験した「現場における課題」をもとにつくった製品だということです。

― ありがとうございました。

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