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【アルバイトスタッフの定着率を向上させる!】スタッフが辞めない職場づくりと仕事の教え方

2018/8/22

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現在日本の社会は、これまでに経験したことのない深刻な人手不足と採用難に見舞われています。

アパレル小売業にとっても、アルバイトスタッフの離職は死活問題。早期離職が繰り返されると採用・教育コストは増加し、経験・ノウハウ不足により売上は低下するという負のスパイラルに陥りかねません。

逆に言うと、アルバイトスタッフの定着率が向上すれば売り上げも安定し、収益の向上に繋がっていきます。今回は常に悩ましい問題である“スタッフが辞めない職場づくりと仕事の教え方”について考えてみます。

スタッフが辞める理由とは?

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アルバイトやパートといった非正規雇用者は、全体の55%が6ヶ月以内に離職してしまうというデータがあります。要因はさまざまですが、その多くは入社前に抱いていた理想やイメージと、入社後に現れる現実とのギャップによるところが大きいでしょう。

定着率向上への最初の関門は入社直後に訪れます。重要なのは、多かれ少なかれイメージギャップを感じながら入社してくるスタッフに対する「受け入れ態勢」。入社したてのタイミングにこそ、しっかり時間とエネルギーを割いてスタッフをケアする必要があるのです。

定着率向上へ導く3つのポイント

1. 承認欲求を満たす

新人スタッフは、常に不安を感じています。新しい環境で自分が何をすれば良いか分からず右往左往。まずは彼らの承認欲求を満たし、不安を取り除いてあげる必要があります。

実施すべきは、彼らに居場所を与えるコミュニケーション。「ここには自分の居場所がある」「自分は必要とされている」と感じてもらうことが大切です。具体的な業務内容を教える前にしっかりと時間を取って、彼らを採用した理由、彼らに期待していることを伝え、ウエルカムの姿勢で迎えましょう。

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2. OJTに頼らず仕事を完璧に教える

OJTとは「On the Job Training」の略です。実際に業務に従事しながら必要な知識や技能を身につけさせていくトレーニング法で、公式の教育プログラムとして多くの企業で採用されています。現場で都度指導をおこなっていくので一見効率が良いように見えますが、そこには大きな落とし穴があります。

短時間に最低限必要なことだけを教えられて現場に出された新人スタッフは、「きちんと教えてくれない」「放置されている」と感じています。緊張を強いられ不安を抱いたまま、逃げ出したい気持ちが募っていきます。教える側がつい言ってしまいがちなのが「分からないことがあったら聞いてね」という言葉。新人スタッフはこの時点では、何が分からないのかすら分かっていません。

初めから十分に時間を割いて、仕事の内容や商品の知識、サービスのあり方などを完璧に教えてこそ、安心して現場を任せられる人材が育ちます。そのことを雇用する側が強く認識する必要があるでしょう。

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3. 孤立させない

他のスタッフとのコミュニケーションがスムーズにいかずに孤独感を覚え、そのまま辞めてしまうアルバイトスタッフも少なくありません。

ここでも大切なのは、最初の一歩。例えば初めての出勤日には、スタッフ全員参加のウェルカムパーティーを開催してみてはいかがでしょうか。仕事中とは違うリラックスした雰囲気の中でのコミュニケーションは、仲間意識を高める効果があります。

また出勤時に全スタッフが必ず「笑顔でハイタッチ」することをルールにしている職場もあるとか。ルール化することで自然とスタッフ同士のスキンシップや会話が生まれ、職場の雰囲気がグッと明るくなったそうです。試してみる価値はありそうですね。

人々が輪になっている画像

まとめ

スタッフの定着率が上がり経験とスキルを備えた人材が育ってくると、おのずとサービスの質が向上し、売上もアップします。

そして自信とやりがいに満ちたスタッフは辞めにくくなります。スタッフが辞めない職場は、現場のスタッフがイキイキと働いており、生産性がどんどん高まっていきます。

人は皆、自分が何かの役に立ち職場で活躍することを望んでいます。それは正社員もアルバイトも同じこと。「バイトだから…」という意識ではなく、同じ目標に向かって一緒に汗を流す仲間としてしっかりと向き合い、やりがいを提供することが重要です。

ちょっとした工夫で職場の雰囲気も人の意識も変わります。定着率向上へ導く3つのポイントを見直して、出来ることから始めましょう。

 

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