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オープン価格とは何か?希望小売価格や定価との違いを徹底解説

2020/5/13

オープン価格とは何か?希望小売価格や定価との違いを徹底解説

家電量販店やネットショップで買い物をしているとよく見かける「オープン価格」。

この「オープン価格」とは何か、疑問に思ったことはありませんか?

小売店が表記する価格には、以下の3つがあります。

  • オープン価格
  • 希望小売価格
  • 定価

上記に3つは同じような意味と捉えがちですが、実は意味の違う言葉です。

この記事では、「オープン価格の意味とは何か?」について詳しく解説していきます。

希望小売価格や定価との違いもわかりやすく解説しますので、ぜひ今後の買い物の際にお役立てください。

オープン価格とは何か?

オープン価格とは何か?

結論、オープン価格とは小売店が自由に設定する販売価格のことです。

メーカーは卸値のみを設定し、小売店に対して売値を希望することはありません。

実際に小売店に販売される時には、「オープン価格」「オープンプライス」といった表記がをされています。

オープン価格を設定されている商品は、メーカーの希望小売価格と比較して表示することができません

「希望小売価格」や「定価」との違い値とは?

しかし、オープン価格の他にも、「希望小売価格」や「定価」という表記があります。

3つの表示価格の違いを理解することで、商品に対してより正確な価値を把握することが可能です。

希望小売価格とは?

希望小売価格とは、メーカーが小売店に対して希望の販売価格を提示した設定価格のことになります。

小売店はメーカーの希望小売価格に沿って販売価格を設定しますが、実際に販売する金額は小売店の自由です。

希望小売価格がオープン価格と違うのは、メーカーの希望小売価格と比較して表示することができる点になります。

定価とは?

それに対して定価とは、メーカーが小売店の販売価格を設定します。

小売店は卸値の価格に関係なく、メーカーが設定した価格で商品を売らなければいけません。

小売店が、販売価格を自由に設定することができないのが定価です。

  • オープン価格・・・小売店が自由に価格設定
  • 希望小売価格・・・メーカーが希望販売価格を提示するが、小売店が自由に価格設定
  • 定価・・・・・・・メーカーが販売価格を設定し、小売店は自由に価格を設定できない

オープン価格が普及した理由とは?

オープン価格というのは元々1970年代前半に始まり、1980年代に一般的に普及、1990年代には急速に広がっていきました。

オープン価格が広がった理由としては、希望小売価格からの割引が常態化してしまったことです。

  • 希望小売価格から〇〇%引き!
  • 希望小売価格から〇割引き!

上記のような表現が多くなったことで、消費者が適切に商品の価格を判断することができなくなりました。

例えば、家電製品が「希望小売価格から50%引き!」と表記されていると、消費者はまるで半額で購入できるような錯覚になってしまいます。

しかし実際は、商品が型落ちしただけの場合だったりするわけです。

そのため公正取引委員会は、家電製品の「二重価格問題」に対して以下の基準を設けます。

  • 15%以上の値引きが市場の2/3以上
  • 20%以上の値引きが市場の1/2以上

上記の基準を満たす場合は「二重価格表示」として認識されてしまうため、オープン価格を適用することが多くなりました。

二重価格表示とは?

  • 同一ではない商品の価格を比較対照価格に用いて表示を行う場合
  • 比較対照価格に用いる価格について実際と異なる表示やあいまいな表示を行う場合

(引用元:二重価格表示|消費者庁

オープン価格の普及により、消費者は商品の価値を正確にできるようになりました。

オープン価格を設定するメリットとは?

オープン価格を設定するメリットとは?

オープン価格とは販売店やメーカー、消費者にとってメリットがあります。

  • 商品ブランドイメージの低下防止
  • 小売店が利益を出しやすい
  • 相場価格をコントロールできる
  • 消費者が商品の価値を正確に把握できる

以下、詳しく解説してきます。

商品ブランドイメージの低下防止

オープン価格を設定することにより、メーカーは商品ブランドのイメージ低下を防止するメリットがあります。

「安売りされている商品」「安くても買える商品」というイメージを消費者に植えつけてしまうからです。

  1. 希望小売価格10,000円から50%引きで5,000円
  2. オープン価格 5,000円

上記のとおり、小売店に「希望小売価格から〇〇引き!」という売り方をされてしまうと、ブランドのイメージは著しく下がります。

メーカー側としては商品ブランドのイメージ低下を防止するために、オープン価格を設定するメリットがあります。

小売店が利益を出しやすい

オープン価格を設定することで、小売店は利益が出しやすくなります

  • 利益のある価格設定にしやすい
  • 他店よりも販売価格を安くできるので売れやすい

実際に基準となる販売価格がないので、小売店は利益のしっかり取れる販売価格に設定することが可能です。

また、他店が利益を取るために高めの価格設定にしている場合、それよりもやや低く価格を設定することで売れやすくもなります。

そもそも高めの設定になっているため、他店より安く設定していても十分に利益を取ることが可能です。

相場価格をコントロールできる

メーカー、小売店の両者にメリットのあるポイントとしては、相場価格をコントロールできる点になります。

たとえ型落ちしたとしても、希望小売価格を設定していない以上は価格競争になることが少ないからです。

  • オープン価格 → 小売店は自由に設定できるため、価格競争を抑える
  • 希望小売価格 → 型落ちした場合、価格を下げざるを得ない

そもそも適正価格が存在しないため安売りする必要がなく、小売店は利益をしっかりと確保することができます。

メーカーとしても価格競争にならないことで、安く買えるイメージを消費者に植え付けることなく、ブランドイメージを高く保つことが可能です。

消費者が商品の価値を正確に把握できる

オープン価格における消費者側のメリットとしては、商品の価値を正確に把握できる点になります。

商品発売当初の希望小売価格に躍らされることなく、現時点での商品の価値を理解できるからです。

  1. 希望小売価格10,000円から50%引きで5,000円
  2. オープン価格 5,000円

上記の2つが並んでいた場合、希望小売価格を設定してある商品に対して「1万円の商品を半額で買える」という認識になってしまいます。

しかし、オープン価格の場合は「現時点で5,000円の価値がある商品」として認識することが可能です。

オープン価格は小売店の販売戦略に影響されることなく、消費者が正しい判断をできるようになります。

  • メーカー・・・ブランドイメージの低下防止
  • 小売店・・・・利益を確保しやすく売れやすい
  • メーカー&小売店・・相場価格をコントロールできる
  • 消費者・・・・販売戦略に影響されずに商品の価値を把握

オープン価格を設定するデメリットとは?

オープン価格を設定するデメリットとは?

オープン価格におけるメリットを解説しましたが、デメリットもあるので紹介します。

  • メーカーと小売店間で掛け率の交渉ができない
  • 小売店は安売りをアピールできない
  • 消費者が店舗に行かないと価格がわからない

以下、詳しく解説してきます。

メーカーと小売店間で掛け率の交渉ができない

オープン価格で販売する場合、メーカーは小売店に卸す際に掛け率での交渉ができません

希望小売価格での販売をする場合は、「販売価格の〇〇%」というわかりやすい交渉ができますが、オープン価格では卸値のみとなるからです。

  1. 希望小売価格が10,000円だから卸値は30%の3,000円
  2. 卸値は3,000円

上記を2パターンを比べてもらうとわかりますが、卸値のみの場合は基準値がないためわかりにくい交渉となってしまいます。

実際には参考価格を提示して交渉しますが、公に公表はされていません。

小売店は安売りをアピールできない

メーカーにオープン価格を設定されてしまうと、小売店としては安売りをアピールすることができなくなります

希望小売価格からの割引は消費者への大きなアピールとなり、わかりやすい販売戦略だったからです。

  • 希望小売価格から〇〇%引き!
  • 希望小売価格から〇割引き!

上記のような文言が使えなくなるため、オープン価格で安売りをしても効果的ではありません。

小売店からすると、新たな販売戦略が必要になることになります。

消費者が店舗に行かないと価格がわからない

オープン価格を設定されてしまうと、消費者は実際に店舗に行かなければ販売価格がわかりません

希望小売価格が設定されている場合は「実際の店舗で大体いくらくらいで売られているか?」の予想が立ちます。

しかし、オープン価格では小売店が自由に販売価格を設定しているため、予想がつかないからです。

オープン価格販売価格がわかりにくい
希望小売価格おおよその販売価格がわかる
定価販売価格が確実にわかる

また、店舗ごとに販売価格が自由に設定されているため、店舗間の比較がしにくいのもデメリットになります。

商品を購入したはいいものの、「別の店で買った方が安かった」ということも実際によく起こるケースです。

    • メーカー・・・小売間で掛け率での交渉ができない
    • 小売店・・・・安売りをアピールできない
    • 消費者・・・・販売価格の相場がわかりにくく比較ができない

まとめ:オープン価格とは小売店が自由に設定する販売価格

まとめ:オープン価格とは小売店が自由に設定する販売価格

オープン価格とは何か? 希望小売価格や定価との違いについて解説しました。

結論、オープン価格とは小売店が自由に設定できる販売価格のことです。

希望小売価格や定価との違いは、以下の通りになります。

  • オープン価格・・・小売店が自由に価格設定
  • 希望小売価格・・・メーカーが希望販売価格を提示するが、小売店が自由に価格設定
  • 定価・・・・・・・メーカーが販売価格を設定し、小売店は自由に価格を設定できない

ショッピングの際に表示価格の違いを知っておくと、商品購入に対する正しい判断をすることができます。

ぜひ、この記事で解説した「オープン価格」「希望小売価格」「定価」の違いについて頭に入れておき、今後の生活にお役立てください。

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